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2013年4月14日 (日)

自虐史観教育から子供たちを護れ!Part 1 ‐「創られた」歴史を押し付けられる子供たち 自民・西川氏が明らかに‐


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(写真は左msn産経ニュース、右zakzakより)



安倍首相は4月10日、衆院予算委員会において、日本維新の会の中山成彬氏の質問に答え、教科書検定基準について、「改正教育基本法の精神が生かされていない。(教科書をチェックする)検定官に認識がなかったのではないか」と批判し、検定制度見直しの必要性を強調した。また、「教科書の採択が教育的な視点でされているか。(そのような)視点が必要だ」とも述べ、採択制度についても見直すべきとの考えを示した(4月10日付msn産経ニュース)。

上記、安倍首相の答弁を引き出した中山氏の質問に先立ち、自民党の西川京子氏は、自虐史観、反日思想を色濃く反映した歴史教科書が検定で合格している現状を憂慮し、以下のような議論を展開した。

西川氏は従軍慰安婦に関して、それは朝日等のマスメディアが作った造語であり、そのような組織(制度)はなかったとする。それは、当時は違法ではなかった売春行為であり、いつの時代でも、どの国の軍隊でもある話であるにも関わらず、韓国のロビー活動によって、アメリカ等で「性奴隷」というような話になり、日本だけが貶められているのだと現状を解説。

また、南京大虐殺に関しては、大虐殺があったとされる当時の新聞の写真をボードで示し、日本軍が入った南京には、虐殺の対象となるような多数の人々はいなかったこと。また、南京の住民が日本国旗を振って歓迎している様子を紹介したうえで、日本に対して厳しい報道をしていたイギリスのTimes、そしてアメリカのNew York Timesでさえそうした事件を一切報じていないという事実を指摘して、そのような事実はなかったと論じた。

そして、国際連盟(当時)において中国代表は、日本軍は2万人の南京市民と婦女子を虐殺したと演説し、それに対する非難決議を行うよう主張したものの、当時日本に対して厳しい態度で臨んでいた欧米列強ですら、それを取り上げず無視した。その議事録は2007年に公開されているので、「大虐殺」などなかったということで、既に決着している問題であるという見解を示した。

「南京での日本軍の行動は、通常の戦闘行為以上でも、それ以下でもない」ことを明らかにした同氏らは、2007年当時、憲政記念館で記者会見を行った。その場には、日本のメディアはもちろん、New York Timesなどの欧米メディア、中国メディアも参加していたが、「一切反論はなかった」という(西川氏の質問は以下の映像を参照)。



西川氏の主張に関して、ジャーナリストの水間政憲氏は自身のブログで、「4月10日、衆議院予算委員会で西川京子先生が、南京問題は終わったのですと、声を大にして宣言したのは、『歴史議連』での総括は勿論のこと、それ以降のスクープ資料の発掘で決定的になっているからです」と記した。

「中国が南京城内で、民間人を30万人虐殺したと言い張っていますが、それを簡単に覆すことができる資料は、1938年4月17日付朝日新聞南鮮版『大仕事は死体整理』の記事に『最近まで城内で一千七百九十三体、城外で三萬三百十一体を片付けた』とあり、この記事だけで中国の言い分を論破できるのです」と説明している(朝日新聞南鮮版は以下の画像参照・水間氏のブログより)。

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西川氏が示した資料、そして水間氏の指摘する当時の朝日の記事を見る限り、現在、中国が主張する30万人もの虐殺があったとは到底信じられない。そもそも南京大虐殺自体存在したのかどうかも非常に疑わしいと言わざるを得ない。この点については、維新の中山氏も同日の質問において、「当時の南京市の人口は20万から25万に増えている」と指摘し、「30万人の大虐殺などなかったということは明らか」としている。

確かに、数を数えることができる人間にとっては、人口以上の数の人々が虐殺されることなどあり得ないという点に議論の余地はない。しかも、当初国際連盟で「2万人」とされていた虐殺された(という)人々の数が、今では「30万人」になっている。尖閣問題などでもみられる中国という国の「捏造癖」を考慮すれば、日本人であれば、真実がどこにあるのかは明白だろう。

また、従軍慰安婦についても、本ブログの以前の記事「偏向報道NHKを解体せよ!Part 5 ‐今月も「反日アクセル全開」 の「皆さまのNHK」‐」で指摘させていただいたように、3月8日、同じく中山氏が、衆議院予算委員会での質疑において、1933年(昭和8年)の朝鮮半島13道の道議会議員選挙で、当選者の80%が朝鮮人であったこと、また当時の道知事、警察幹部なども朝鮮人が多数を占めていた事実をボードで示し、「この状況で官憲による慰安婦の強制連行など考えられない」と明確に否定している。

このような事実を客観的に理解することなく、自虐史観教育を繰り返す教育現場を、上記衆院予算委員会の質問の中で、西川氏は懸念している。同氏は、「幼気な小学校の子供たち、そしてお母さまたちが一緒に(自虐史観に満ちた入試問題を)一生懸命勉強している。これは、教科書以上に大きな問題だ」と、有名私立中学校の入試問題が自虐史観に基づいていることを指摘。

具体的には、2008年、フェリス女学院中学校・高校入試で伊藤博文に関して、「安重根は、ある日本人を暗殺して処刑されました。韓国では、彼は国のために戦った人物として知られています。彼が暗殺した日本人は、朝鮮支配のために置かれた役所の最初の責任者でしたが、この日本人とは誰のことですか」と出題された。

また、2011年、立教女学院中学校・高校の入試問題の中には、「1937年から本格的に日中戦争が始まりました。この年の12月に、日本は当時の中国の首都を占領し、多くの中国人を殺害しました…」という記述があった(4月12日付zakzakの記事参照)。

西川氏の問題意識は、正鵠を射ていると考える。歴史的背景を十分理解していない子供たちに対して、いわば「テロリスト」である安重根を、あたかも英雄であるかのように教え、彼の「業績」を問うような設問をする。あるいは、上述の通り、その真偽が定まっていない(と言うより、むしろ捏造の可能性が高い)南京大虐殺を歴史的事実であるかのように、入試問題の中で記述する。これはもう、日本の歴史教育は異常だとしか言えない。

同氏の主張を聞いていて、僕自身(40代)、中学生だった頃の歴史の授業を思い出した。社会科の担当は、3年間僕の担任だった教員で、とても熱心な方。彼はかなりの熱血で、僕は当時から反権力で教員嫌いだったため、両者はしばしば衝突した。何度怒鳴られ、ぶん殴られたことだろう。それでも、お互いに奇妙な信頼感を抱いており、今となっては、彼が担任でいてくれたことに感謝している。

彼の社会科の教員としての能力は卓越したもので、ど田舎の小さな中学校が、地区(相当広いエリア)の模試において、社会科の点数だけはトップクラスになる程だった。彼は教科書のみに頼らず、授業の度、自身で作成した教材を配り、通り一遍ではない歴史の裏側を生徒に伝え、生徒たちは歴史の面白さを知り、学習意欲は向上した。

しかし、問題はその「中身」である。彼が教える歴史のベースにあるものは、戦中、共産党がいかに時代の流れに抗し反戦活動を行ったかという「共産党礼賛」と、「天皇には間違いなく戦争責任がある」ということだった。二つとも解釈は人それぞれだと思うので、彼の主張を一概に間違いだと断じることはできない。しかし、そうであれば、評価は色々あるのだということも併せて伝えるべきだったと考える。

象徴的だったのは、確か僕ら3年生の最後の歴史の授業での出来事。彼は、「もし今、選挙権があったとしたらどの政党に投票するか?」と生徒に問うた。結果は、僕ともう一人の級友を除いては、全ての生徒が「共産党」と答えた。僕は「自民党」と答え、理由を問われたので、「今の世の中に満足しているから」と答えたことを鮮明に覚えている。

昨年、僕以外で「共産党には投票しない」と答えた唯一の友人と食事をする機会があったのだが、その時も当時の歴史の授業の話になり、彼は、「中学生にあの質問はないよな」と語り、「教員による洗脳」の恐ろしさについて議論した。ちなみに、僕らの担任がバリバリの共産党支持者(党員かどうかは不明)だったことは、中学卒業後、少し大人になった僕にはよく理解できた。

僕自身の経験が物語るように、必ずしも物事を懐疑的に見ることができない子供が、身近な大人、とりわけ教員が教えたことを「事実」として捉える傾向にあるのは致し方ない。であればこそ、歴史教科書には、その時点で(ほぼ)確定している歴史的事実のみ記述されるべきであるし、論争がある事柄については、その旨、明確に記すべきだ。

そして教員は、そうしたあるべき教育を常に心し、自身の主張があったとしても、生徒に対してはあくまで公平な情報提供者でなくてはならない。このような当たり前のことが当たり前に行われていない、これまでの、そして現在の日本の教育を思うと、暗澹たる気持ちにならざるを得ない。

それにしても…、と考える。自国の利益になるように(例えば中国・韓国などのように)歴史を「捏造」した教育を行うのであれば少しは理解できる。しかし、自虐・反日に基づいた教育が跋扈し、自国を、あるいは自国に生きた先人たちを貶めるような教育が罷り通っているとは、戦後のこの国がいかに歪められた道を辿ってきたのかを象徴的に表しているようで、心から情けない気持ちになる。

「愛国心」、「国民としての誇り」、あるいは「戦前の美しき日本人」などについて、堂々と議論することを脇に追いやってきた、この不思議な国、日本…。子なき身ではあるが、これからの日本を背負って立つ子供たちには、おかしな連中によって歪められた歴史を唯々諾々と受け入れるのではなく、良いことも悪いことも、事実は事実として理解する懐の深さを培ってもらいたいし、知的好奇心を持ち視野を広げ、自分自身が紡ぐ日本人としての歴史観を持ってもらいたいと強く願う。

その環境を整えるのは「大人」の役割だ。西川氏が提示した議論は、バカな大人が子供を洗脳することを防ぐという意味で、非常に意義のあるものであった。それは素晴らしいのだが、そこから更に一歩踏み込んで、小さな頃から、入ってくる情報を咀嚼し、自分自身で考える力を身に付けてもらえるような教育を行って欲しい。

後世の歴史家が、「安倍内閣によって日本の教育は変わった」と評価し、それが未来の教科書で子供たちに教えられるような、そんな「教育再生」を、首相、下村文科相始め、教育行政に携わる人々に期待したい。
(この章続く)


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