偏向報道NHKを解体せよ!Part 3 ‐「世界」は中韓だけじゃない 特アの反日思想を押し付けるな!‐
本ブログでは、「偏向報道NHKを解体せよ!Part 1 ‐上から目線のツイート 異常なプログラム どこの国の公共放送なのか‐」、「偏向報道NHKを解体せよ!Part 2 ‐垂れ流された偏向報道に受信料など払えるか!‐」において、NHKの問題点を議論してきたが、今回はその報道傾向を見ていきたい。
『NHKニュース7』や『ニュースウオッチ9』など、NHKの代表的なニュース番組を視聴していて気になるのは、不必要に中国、韓国の情報を長く報じているように思われることだ。これは定量的分析を加えた結果ではなく、あくまで僕個人の印象なので、捉え方は人それぞれだろう。
ただ、2012年12月26日オンエアの、安倍内閣発足を伝えた『NHKニュース7』の報道については、疑問を持った方が多かったようだ。
同番組では、安倍内閣発足を受け、海外の反応を取り上げた。しかし、テロップに「海外は」という見出しを入れておきながら、実際には中国外務省の報道官のコメントなど、中国と韓国の反応だけしか紹介しなかった。これに対し、ツイッター上では、「コレを見たときNHKにとっての世界って中韓なんだなと思ったww」、「※国営放送が中韓に偏るというのは、国としてまずい。情けない話だ」、「米国は大歓迎しているのになぜ報道しない?悪意を感じますね」、「こんなんじゃ印象操作と言われても仕方ないわ」と批判が殺到(2012年12月27日付livedoorトピックニュース参照)。
※正確には、NHKは「国営放送」ではなく「公共放送」
上述のような視聴者の反応は十分理解できる。ただ、一つNHKを擁護できる点があるとすれば、『NHKニュース7』は30分番組であるため、放送内容も限られてくる。そう考えれば、必ずしもNHK側に釈明の余地がないとも言えない。ただ、常日頃、親中韓の報道傾向にあるがゆえ、上述のような視聴者の反発を招いたのだと考えられる。
一方で、許せないのが同日放送された『ニュースウオッチ9』の方だ。この番組は放送時間が長いため、中韓以外の外国の安倍内閣に対する見方を紹介する余裕が十分にあった。しかし、中国による「尖閣諸島を巡っては日本側に責任があるとし、習近平総書記は国民から弱腰と見られかねない対応はできず関係改善の見通しは立っていない」、また韓国の「朴槿恵次期大統領(当時)が経済回復のため日本との関係改善に意欲を持っているものの、親日派と観られる事を恐れている同氏は竹島などを巡る問題について、日本側の正しい歴史認識が必要だとし、日本側に関係改善の努力を求めた」という相変わらずの中韓偏重報道。
これを見ると、「NHKにとって『世界』とは中国、韓国」との批判にも納得せざるを得ない。というのも、安倍内閣に対しては、例えばインドの有力紙タイムズ・オブ・インディアが12月17日付1面に自民党の安倍晋三総裁(当時はまだ首相ではなかった)の写真とともに「インドの友人アベが日本で復権へ」との見出しを掲載し、尖閣諸島をめぐる日中対立について、「中国がアジア・太平洋地域で自己主張を強める中、世界の関心の的がこの地域に移ってきている時期において、安倍氏の中国に対するタカ派的な見解は、インドを害するものではない」と指摘している(12月17日付msn産経ニュース参照)。
また、フィリピンのデルロサリオ外相は、12月10日付英紙Financial Timesとのインタビューで、日本が再び正規の軍隊を持つことを「強く歓迎する」とし、「我々が求めているのは、この地域で力を均衡させる要素であり、日本はそうした均衡をもたらす重要な要素になりうる」と語った。
NHKは、少なくとも『ニュースウオッチ9』と上述の『NHKニュース7』では、こうした世界の様々な見方を伝えることなく、あくまで中韓重視、そしておまけ程度にワシントンの考え方を伝えた程度である。
NHKが受信料徴取を正当化する、「いつでも、どこでも、誰にでも、確かな情報や豊かな文化を分け隔てなく伝える」という「謳い文句」など、どれほど薄っぺらなものかがよく分かる。
このようなHNKのスタンスに比べると、12月19日付YOMIURI ONLINE「世界先読みバズワード」に「Japan Moves Right 日本の右傾化」と題して掲載された、読売新聞論説委員・大塚隆一氏のコラムなどは、安倍氏の思想を世界的視点から見た、非常に優れた論説であり、北東アジアに引きこもっているNHKには是非、参考にしていただきたい。
報道番組にだけ限定しても、NHKの不必要に特ア情報を垂れ流す姿勢は、どこの国民から受信料をもらって番組を制作しているの分からない代物だ。政治に限らずどの分野でも、中国はどうだとか韓国はどうだとか、あるいは金正恩がどうしたとか、およそどうでもいい特ア情報のオンパレードだ。これは、同局のニュースを定期的に見ている人間であれば、共通して感じる印象だろう(まぁ、民放も同様だが)。
そうしたNHKの「特ア偏重=反日or『嫌日』」報道の中でも、ここ数年で最悪だったのは、2009年4月に放映された「NHKスペシャル シリーズ 『JAPANデビュー』」であるのは間違いないだろう。
当該番組について簡単に概要を説明させていただく。問題とされたのは、本シリーズの第1回「アジアの“一等国”」。NHKはその番組の中で、日本は世界で「一等国」となるべく、台湾人の意志に反し厳しく彼らを統治し、その統治下では激しく台湾人は差別されていたとし、日本の統治を経験した年配の台湾人による日本批判の発言を紹介している。
番組内では、日本は1910年、ロンドンで開催された日英博覧会に、台湾の原住民であるパイワン族を連れて行き、会場内にパイワンの人々の家を作り、その暮らしぶりを見せ物にしたとする。また、ほとんどが日本人生徒である台北一中に進学した台湾人が、差別されていたことをその卒業生に語らせる。そのように日本人は彼らを差別・抑圧していたにも関わらず、太平洋戦争が始まると、およそ21万の台湾人が日本軍に入隊し、多くの台湾人兵士が命を落としたと説明。
全体的に日本による台湾統治はひどく抑圧的なものであり、台湾人は常に差別の対象であったというような印象を与える作りとなっている。日本による統治に対する肯定的コメントは皆無だ。実際のところ、その後の蒋介石の国民党による支配よりは、日本統治時代の方が余程ましだったという台湾人の「現実的」な意見は全く取り上げられていない。
放送後「日本統治時代が悪と一方的に描かれており、内容が偏向している」、「日本の台湾統治を批判するため、(台湾人の)証言をねじ曲げている」、「番組にはやらせや、事実の歪曲・捏造があり、放送法に違反している」、「台湾の人の心と日台関係を傷つけた」、「台湾をよく知らない人に排日的だと誤解を与える」などとして、視聴者、自民党国会議員、産経新聞、週刊新潮などのメディア、櫻井よしこ氏などの有識者、そして番組に出演した台湾人(パイワン人を含む)、台湾や日本の民間団体など日台双方から抗議や批判が続出した。そして、台湾人を含む約1万人が東京地裁にNHKを提訴する事態となった(Wikipedia参照)。
この番組の中で、NHKはどうしても台湾の日本統治時代を「悪」とし、それを経験した世代の台湾人の口から、日本人の「悪事」を語らせ、台湾人も中国・韓国人同様「反日」であると描きたかったようだが、事実は全く違う。もちろん台湾人、特に蒋介石と共に台湾に渡ってきたいわゆる「外省人」の中には、日本に対して悪感情を抱いている人々は少なからず存在する。
しかし、僕がこれまで遭遇した数十人の台湾人、そしていまでも付き合いのある多数の台湾人の友人の中で「反日」と思われたのは一人、ないしは二人程度であり、大多数は親日、あるいは少なくとも日本に対して特別な憎悪を持ってはいなかった。同時に、彼らのほとんどは「反中韓」であることも付け加えておく。
統計学的に考えて、僕の「サンプリング」が台湾人全体の心情を代表しているとは言えない。ただ、これまで何度も台湾を訪れたことがあるが、日本人であることによって親切にしていただいたことはあっても、差別的な扱いを受けたことは一度もない。統治した側が言うのはどうかと思うが、敢えて言わせてもらえば、台湾は間違いなく「親日国家」である。これは台湾生まれの評論家・金美齢氏が常々語っている台湾の「事実」でもある。
そのような台湾をも、あたかも反日国家であるように描くNHKは、一体何をしたいのだろうか?「自虐史観」を繰り返し国民に刷り込むことが、この国の利益になると考えているのか?
上述の1万人の集団訴訟を取りまとめた日本文化チャンネル桜代表・水島総氏は、「こういう歴史的事実が捏造され、歪曲された内容を、ドキュメンタリーとして公共放送が報道する。とくにNHKスペシャルは、局の報道部門の看板番組ですから、問題は重大です。視聴者は、『NHKはまともな放送をするだろう。ウソはつかないだろう』と公平で公正な放送を期待して、受信料の徴収を許し、国民の資産である電波の利用を許しているわけですが、その信頼を裏切ったのですから、私はNHKに電波を与えるのは間違いだと思います」と語る(三橋貴明著「大マスコミ疑惑の報道」)。
水島氏の主張には100%同意するし、NHKを現在のまま温存することは、日本国の利益に適わないということは間違いない。ちなみに水島氏は、「アジアの“一等国”」でNHKの取材を受けた台湾人の方々に直接取材し、彼らが本意ではないことをNHKによって「語らせられた」ことを確認している(同上)。
特アに偏重したニュースを繰り返し流すことにより、NHKを無条件に信頼していると思われる田舎の高齢者を中心に、誤った歴史観、世界観を植えつける。それが日本の公共放送の在るべき姿であるとは到底思えない。
本記事が思っていた以上の長文になってしまったので、次回論じようと考えていた、具体的なNHK解体論についてはもう少し後で論じさせていただきたい。次回は、NHKが日本国民に仕掛けた'Cultural Imperialism'(文化帝国主義)について論じる予定なので、是非、お読みいただきたい。
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» 不必要な情報垂れ流し・・・ [母さんによる徒然・・・]
☆報道番組にだけ限定しても、NHKの不必要
に特ア情報を垂れ流す姿勢は、どこの国民か
ら受信料をもらって番組を制作しているの分か
らない代物だ。
政治に限らずどの分野でも、中国はどうだとか
韓国はどうだとか、あるいは金正恩がどうしたと
か、およそどうでもいい特ア情報のオンパレード
だ。
これは、同局のニュースを定期的に見ている人
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民放も同様だが)・・・!!!
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伊阪ドンさん、こんばんは。いつもコメントをいただきました、本当にありがとうございます!
また、WBC観戦にかまけ、ご返信が遅くなってしまったこと、心より反省しております…。
「NHKのスタンスというのは東京裁判史観と平和憲法の理念そのまんま」というご指摘は、全くそのとおりだと思います。イギリスのBBCのように、「政府益」とは一定の距離を置くという考えに基づいた放送局であれば、時の政府に迎合しない報道も、むしろ広く「国益」を考えたものであるとも考えられます。
しかしNHKには、BBCのような気概は一切ありません。では何故、ご指摘のような放送を繰り返すのか?ここから先は、僕の手元には根拠がありませんので「想像」の域になってしまいますが、ネット上で言われているように、テレ朝のように在日の影響を受けているのかなぁ、と考えざるを得ません。
今後、具体的に議論していきたいと考えていますが、やはりNHKは解体されるべきです。国民から受信料を取りながら、「国民益」に寄与しない公共放送など日本には必要ないと考えるからです。
このテーマについては引き続き議論していきますので、是非是非、有益なコメントをまたお待ちしております。
投稿: Mich | 2013年3月 7日 (木) 22時06分
反原発、反オスプレイ、反沖縄米軍、反自民党。中国、南北朝鮮、米国が日本を批判すると、向こうの主張が正しいと言う前提でそれを紹介する一方で、保守系の言論は完全に黙殺…
NHKのスタンスというのは東京裁判史観と平和憲法の理念そのまんまなのかなと思ってしまいます。
昨年の12/8だったと思うのですが、衆院選の直前かつ真珠湾攻撃の日を選んで、夜の八時から戦艦大和が沈むドキュメンタリー番組というのを再放送していました。実際に乗組員の方にインタビューを取ったりして、内容としては良い番組だったのですが、わざわざその日を選んで放送する意図というものを考えると「憲法を改正して国防軍などにしてしまったら、また軍国主義へ逆戻りしてしまう。悲惨な歴史を繰り返すな!」というメッセージと捕らえられても仕方の無いタイミングだったなのかなと。
今後の憲法改正や場合によっては核武装の議論において、NHKが大規模な反対キャンペーンを張ってくる事は想像に難くありません。
安倍政権の目指す戦後体制からの脱却において、NHKの解体と再編というのは避けて通れない道だと考えます。
投稿: 伊阪ドン | 2013年3月 4日 (月) 22時07分