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2012年12月22日 (土)

人間・安倍晋三 ‐故・三宅久之氏へのコメントに見る彼の心根‐

Photo
(写真は三宅久之氏fbページより)


12月16日に行われた総選挙において、自民党が大勝してから早1週間。安倍総裁は政権発足に向け、精力的に動いている。

18日には、日本銀行の白川方明総裁との会談で2%のインフレターゲットの設定など、政府と日銀の政策協定の締結を要請。21日には、額賀福志郎元財務相を特使として韓国へ派遣し、次期大統領の朴槿恵氏に親書を手渡すことを表明。

また、26日発足予定の安倍内閣の陣容については、盟友の麻生太郎元首相を副総理・財務相兼金融相に、側近の菅義偉氏を官房長官に起用。前総裁の谷垣禎一氏、総裁選を戦った林芳正氏、石原伸晃氏も入閣予定。さらには、政策通の茂木敏光氏、根本匠氏の起用も確実視されており、「危機突破内閣」の名に相応しい強力な布陣となりそうだ。

そんな超多忙の安倍総裁が、12月20日、自身のFacebookページにコメントを掲載した。それは、11月15日に他界した政治評論家・三宅久之氏への感謝の言葉。

三宅氏は、9月26日に行われた自民党総裁選挙に先立つ9月5日、代表発起人として「安倍晋三総理大臣を求める民間人有志による緊急声明」を屋山太郎氏、金美齢氏などと共に発表し、安倍氏に対して総裁選への出馬を強く促した。

この頃は、「5年前に政権を投げ出した安倍氏には、総裁選へ出馬する資格がない」という論調が多数派だった。例えば、宮島理氏のような、「私は小泉改革を発展継承した安倍改革を強く支持してきたが、そんな私でも安倍再登板はみっともないと思う。仮に総裁選に出馬したところで、橋本元首相のようになるのがオチだろう」、「正確には投げ出しではなく病気による退陣ではあったが、その病気がいかなるものであれ、政治家にとっては理由にならない。今さら再登板して泥臭く首相をやりたいというなら、どうして5年前に意地でも首相の座にしがみつかなかったのか」などという、的外れかつ無茶苦茶な主張さえあった。

そんな中、三宅氏は自身のブログにおいて、「なぜ『安倍』か(前編)」、「なぜ『安倍』か(後編)」などの記事で安倍氏への全面的な支持を表明していた。

そうしたサポートのおかげもあり、安倍氏は自民党総裁選で見事勝利を収め、三宅氏はその勝利を称賛し、そのことを本当に嬉しそうにfbでコメントしていた。

残念ながら三宅氏は、総選挙での自民党の圧勝を見とどけることなく、この世を去った。さぞかし無念だっただろう。しかし三宅氏が、近く発足する安倍政権樹立の大きな立役者だったことは間違いなく、安倍氏もそのように認識している。

三宅氏が亡くなった11月15日、安倍氏は自身のfbページで、こんなふうに三宅氏への感謝の念と、その死への無念さを述べている。

「三宅さんはこの五年間私を励まし続けてくれました。先の自民党総裁選挙の際にも、多くの方々が『今回は慎重になるべきだ』との意見の中『断固として総裁選挙に打って出るべきだ!君が身を捨てて先陣に立ち、今こそ日本の為に闘え!』と叱咤激励して頂いたのも三宅さんでした」。「あと少し、あと少しでも、戦いぶりを見て頂きたかった。本当に残念でなりません」。

そして上述の12月20日のfbページでは、「三宅久之さんのお別れの会」へ出席したことを報告し、改めて同氏に対する想いを綴っている。少し長くなるが、以下引用させていただく。


三宅さんには私が初めて衆議院へ立候補した時から、ずっとお世話になり続けてきました。

5年前、総理の職を辞した時にはすぐに駆けつけてきて、こっぴどく叱られました。と同時に「もう一度、国の為に立ち上がれよ!」と励ましてもくれました。

三宅さんは日本中から私がバッシングされている中でも、テレビ番組に出演した際には私を庇い続けてくれました。

今年の初めに放送された番組では「来年には安倍晋三が総理大臣になっている!」と三宅
さんは発言されましたが、私を含めておそらく日本中の誰もがそうなるとは思っていなかったのではないでしょうか。

その後、私の元を訪れる度、三宅さんは「今年の秋の総裁選挙へ勝負しろ!勝ち負けを度外視して今こそ政治生命をかけろ!」と強く背中を押し続けてくれました。三宅さんの言葉が無ければ、私が再び総裁選挙へ立候補することは無かったでしょう。

26日に総理大臣に就任した後には、三宅さんの墓前に総理大臣就任のご報告と、あの時三宅さんに言われたように、全身全霊もって国の為に尽くすことをお誓い申し上げようと思っております。

おそらく今日は雲の上で、同じ毎日新聞の記者だった、うちの親父と茶話会でもされているのではないでしょうか。

「晋太郎さん!どうだい、俺はやっただろう!」

いつもの心地よい三宅さんの声が聞こえたような気がします。



安易に「巧言令色」を弄する政治家は多い。そのような輩は、まさに「鮮なし仁」の類だと思われる。しかし、安倍氏の三宅氏に対する言葉からは、彼がどれほど三宅氏を慕い尊敬していたか、また、どれほど感謝していたのかがストレートに伝わってくる。

僕はこれまで、政治家がこれほど率直に自身の想いを語るのを、見たり聞いたりしたことがない。それだけに安倍氏の言葉には感動を覚えるし、そこからは、彼の実直さ、誠実さ、そして恩を忘れない、人間としての在るべき姿が窺える。

もちろん立派な人間だからと言って、必ずしも有能な宰相足り得るわけではない。しかし魑魅魍魎が跋扈する政界にあってこそ、安倍氏のような人間が政治家として偉大な功績を成し遂げて欲しいと願わずにはいられない。

安倍氏と三宅氏の交友から、何か温かいものを感じ、政治評論からは少し離れ、今日はこのような記事にさせていただいた次第である。


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コメント

Ayakikkiさん、最大限の賛辞、本当に恐縮ですし、心から嬉しく感じ入っております。

この記事は、単純に安倍さんの恩人に感謝する心を称えたいと考えて書いたものなのですが、ものすごい反響があって、正直驚いています。やはり、僕だけではなく多くの日本人の皆さんは、そのような心の美しさに感動するのだと改めて教えていただき、今まで以上に安倍さんを支えなくては、という決意を新たにしました。

繰り返しになりますが、あまりに多くの皆さんに応援クリックをいただきましたので、その点について、以前Ayakikkiさんから頂戴したコメントを交えながら、近日中に新たな記事にまとめたいと思っております。

蛇足ではありますが、安倍さんは「美しい国」としての日本を語るに足る人物であると確信しております。

◇不覚にも…

泣いてしまいました…まじで。
間違いなく、本稿は名作です!

安倍さんのお父上との「深い親交の想い出」が、三宅さんを突き動かしたのでしょうね…。
晋太郎氏の魂を、三宅さんが代弁する使命を感じ取ったのだと思います。

我々も、泣いてばかり居られませんよね…お互いの人生を闘いましょう!

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