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2012年12月 5日 (水)

さらば民主党 一バカ有権者の回想 Part 3 ‐外交無策で財務省のパペット 「嘘つき」になりたくなかった野田首相‐

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(写真は朝日新聞より)


「定数削減の決断をいただけるなら、今週末の16日に解散してもいいと思っている。16日に解散をします。やりましょう!」。11月14日、安倍晋三自民党総裁との党首討論でこう発言した時の野田佳彦首相は、決然とした口調、堂々たる態度で、初めて内閣総理大臣らしく見えた。

鳩山、菅内閣が次々と無残に退陣した後、2011年9月2日、野田内閣が成立した。前二者があまりにお粗末であったため、それとの比較において、野田氏は民主党政権においては「最高」の首相だったと思われる。

野田氏の最大の功績、一方では最悪の公約破り、と両極端の評価を受けるのが消費税増税。自公と協力し、「決められる政治」を模索した姿勢は、「リアリスト」と評される野田氏の面目躍如たるものがある。

消費税はいつか上げなければならないということは、多くの有権者にとって受け入れざるを得ない事実であった。しかし、2009年の総選挙において、民主党は、消費税を上げる際は国民の審判を仰ぐとしていた事実を考えると、次々に後退していった同党のマニフェストを完全に崩壊させる最後の一撃であったとも言える。

また、「税と社会保障の一体改革」と言いつつ、社会保障は置き去りにし、かつ公務員制度改革、議員定数是正など行政・立法側が痛みを伴うことなく、増税のみを先行させたことが、多くの有権者の怒りを買ったことも事実だろう。

野田氏が何故批判を覚悟で、増税路線を突っ走ったのかと言えば、自身の信念もあったのだろうが、結局のところ財務省に「籠絡」されたということだろう。

2009年の総選挙前・選挙中の野田氏はまだ「まとも」で、僕が当時政府に望んでいたことを力強く主張してくれていた。

「25000人の国家公務員OBが、4500の法人に天下りをし、その4500法人に12兆円1000億円の血税が流れていることがわかりました。これだけの税金に一言で言えばシロアリが群がっている構図があるんです。そのシロアリを退治して、働きアリの政治を実現しなければならないのです」と、天下りと官僚利権の撲滅を主張。

また、「シロアリを退治して、天下り法人をなくして、天下りをなくす。そこから始めなければ、消費税を引き上げる話はおかしいんです。徹底して税金の無駄遣いをなくしていく。それが民主党の考え方であります」というように、増税の前に徹底して無駄遣いをなくすということを明確にしていた。(上記発言は、いずれもWikipedia参照)。

そうした、当時僕にとっての期待の星であった野田氏が、どうして変節してしまったのか?野田氏は、鳩山・菅両政権で財務副大臣、財務大臣を務めた。この時期に相当官僚に「洗脳」されたこと。そして自分たちの力では、官僚組織には到底太刀打ちできないことを思い知ったのだろう。また、官僚に対する「信頼感」が芽生え、彼らの言うとおりにしておけば政治的に損はないという、「リアリスト」野田佳彦としての判断もあったのかもしれない。

野田内閣においては、領土問題の顕在化も著しかった。まずは今年7月3日のロシアのメドベージェフ首相による国後島訪問。これに対しては、日本は申し訳程度の抗議を行ったに過ぎない。北方領土を不法占拠されている状況の中、問題を解決する意欲などない民主党政権の対応としては「順当」なところだろう。

そして8月10日、韓国の李明博大統領が、在任中の大統領としては初めて竹島を訪問。引き続き8月14日には、「天皇が韓国に来たければ独立運動家に謝罪せよ」と発言。自身の金銭スキャンダルなどによる支持率低迷を打開するための、この愚かな人物による侮辱的な言動に対しての野田内閣の対応は、まさに民主党らしさ全開だった。

当初は竹島の領有権について、国際司法裁判所への単独提訴も辞さず、といった姿勢も見せたが、今に至るまで何の動きもない。結局、日韓通貨スワップ協定の、時限措置終了による引出限度減額、そして韓国国債の購入を当面見送った程度の対抗措置しかとっていない。在日に参政権を与えようとするような政党の対応としては、これが精一杯だったのだろう。

さらには、尖閣諸島国有化とそれに抗議した中国の暴動。在中の日本企業が破壊・略奪され、日本人が暴行を加えられたにも関わらず全く打つ手なし。

こうした中露韓による日本を完全に舐めきった行動は、結局は日米同盟を不安定化させた民主党政権自身が招いたもの。袴田茂樹氏による「日本の政権はきわめて脆弱で、日本をコケにしても実質的反撃は何もできないと踏んでいるのだ。日本の政府が無力であることは、叩くにはきわめて好都合である」という発言が全てを物語っている(日経ビジネスONLINEより)。野田氏一人の責任ではもちろんないが、一首相の下でこれほど外国から「攻撃」を受けたのは、日本政治史上、空前絶後であろうと考える。

他にも野田内閣では、復興予算流用、TPPへの中途半端な姿勢、無能な人物の閣僚への起用など様々な問題があったことを追記しておく。

野田内閣を総括すると、それはそのまま民主党政権の未熟さへと繋がる。彼らの一番の問題点は、結局は官僚の大きな壁を乗り越えられなかったこと。それに尽きる。また、外交に関して全くの無策。日米同盟を基軸とした北東アジアでの戦略を全く持ち合わせていなかった。

バカな有権者の最終的なコメントとしては、「民主党に政権担当能力はなかった」ということになろう。

最後に野田氏個人に関して。彼はギリギリのところで衆議院解散を決断し、「嘘つき」のレッテルを貼られることを逃れた。しかしその決断すら、以前の記事「自民党安倍総裁の二つの顔 -守旧派か真の改革者か?-
」で議論させていただいたように、財務官僚の振り付けであった可能性がある。

しかし解散を先延ばししていれば、野田氏には永遠に「嘘つき」という枕詞がついたであろうことを考えると、政治家としては正しい決断をしたと思う。でなければ彼の政治生命は終わっていただろう。鳩山元首相を追い出すなど、民主党を「純化」させようとしている野田氏には、首相にはなれないにせよ、近い将来また何らかのチャンスが巡ってくるかもしれない。

首相として、財務大臣として、今回民主党政権で経験したことを踏まえ、官僚のパペットではなく、その壁を乗り越えて前へ進むことができれば、野田氏の「再登板」もないとは言えない。人間万事塞翁が馬、そして川島正次郎元自民党副総裁が語ったように、「政界一寸先は闇」なのだから。
(この章完)

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コメント

Ayakikkiさん、ご助言ありがとうございます。そうですね、これをキーワードとすれば、より僕が野田内閣に対して思っていたことを明確化できたのかもしれませんね。

いやー、「素人政治評論家」にとっても、ブログの世界は奥が深いですね。お褒めの言葉も苦言も含めて、遠慮なく言ってくださるAyakikkiさんのような方の存在は、本当にありがたいです。

今後は僕も遠慮なく突っ込ませていただきますよ(笑)。それによって、お互いより高みを目指していきましょうね。

Thanks Mr. Ayakikki!!

> 当分は「蟄居を命ず」

すごく良いですね!このフレーズ!
野田首相を送る言葉として、ピッタシだと思う。
このフレーズを「括り」にすればベターだったかも?

Ayakikkiさん、コメントありがとうございます。

ご指摘のとおり、「面白くする」手立ては色々あったと思います。また、書き足りないことも多々あります。

ただ、個人的には、民主党は最悪でしたし、今後存続し得るのかどうか分かりませんが、政治家としての野田氏はまだ終わっていないような気がします。

民主党という枠にはまったままでは浮上不能でしょうが、今後の政界再編次第では、今度は日本のためになることをしてくれるかもしれません。まぁ、当分は「蟄居を命ず」の心境ではありますが。

◇う~ん…「無難」にまとめましたね…

でも、少し物足りない…
むしろ、徹底して「沈みゆく泥船と格闘する最後の船長」の様なヒーローとして描いてみるか、または「泥船をコンクリートで固めて、自ら沈没した愚かな船長」にしてみるか…?
まあ、「泥船は所詮泥船」。
そんな脚色は無用かもしれませんね。
私としては、いずれにしても「最後の船長」である事を希望するのみです。

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