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2012年12月 7日 (金)

安倍総裁は日本のJFKか? ‐メディアを制する者が選挙を制す‐

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(写真はWikipediaより)


拙ブログでは、「自民党安倍総裁の効果的SNS活用術 -絡んできた仙谷氏を撃退などなど- 」、「安倍総裁 印象操作問題でTBSに完勝! -露呈した大手メディアによる政治報道のアナクロニズム- 」などの記事で、安倍晋三自民党総裁が、いかにSNSという新しいメディアをうまく活用しているかについて議論してきた。

安倍氏のニューメディア活用の卓越性を見ると、どうしても思い出されるのが、ジョン・F・ケネディ(JFK)が、当時のニューメディアであったテレビを活用し、それによって合衆国大統領の地位を手にしたという歴史的事実。

「ケネディはテレビの寵児だった。テレビの生んだ最初の政治的なスーパースターといってよい。この青年政治家のおかげでテレビは発展し、テレビによって彼もまた偉大となる。両者は、互いのために生まれ、互いに利用し合ったのだ。ケネディが大統領になったため、テレビを持ち、番組を見ることが政治的に必須な行為となった。政治の力学は、もろもろの権力機構から大統領府へと移り、テレビは権力の中枢へ根を下ろす」。

これはベトナム戦争報道でピューリッツァー賞を受賞した、アメリカの最も著名なジャーナリストの一人、デイビッド・ハルバースタム(David Halberstam)が、その著書「メディアの権力(The Powers That Be)」の中に記した言葉である。

1960年に史上初めて行われた大統領候補同士によるテレビ討論会が、選挙の趨勢を大きく変えたのだ。

この選挙は、ドワイト・アイゼンハワー(Dwight Eisenhower)大統領の下で副大統領であったリチャード・ニクソン(Richard Nixon)と、ほぼ無名の若き上院議員JFKが争った大統領選挙。

前評判では、ニクソンが圧勝してもおかしくないという状況だった。一方JFKはテレビという当時のニューメディアを駆使し、その魅力を有権者に訴えた。その戦略が最大限の効果を発揮したのが、大統領候補者同士のテレビ討論であった。

それ以前の大統領選は、共和・民主それぞれの政党のボスが全てを仕切り、直接選挙による大統領選挙であったとしても、そうした守旧派の意志が選挙に大きく影響を与えていた。しかし、JFKはそうした「密室」での政治操作を、テレビというメディアを使うことによって、一般市民に開いた。

この討論での両陣営、あるいは両候補者の意識が、この大統領選挙の結果を決めたといえる。テレビの、メディアとしての有益性、恐ろしさを理解していなかったニクソンは、選挙運動で疲れ、疲労した青白い顔でテレビ画面に平気で登場した。

一方ケネディ陣営は、適度に日焼けし、気力に満ちたケネディの長所を十分に見せつけることに成功し、「この国を変えることができる若々しいリーダー」とのイメージを視聴者に植えつけることができた。

メディアとしてのテレビの重要性を十分理解していたケネディ。一方、昔ながらの手法で、ケネディのような「小僧」をやっつけることが可能だと考えていたニクソン陣営。時代の流れ、そしてその時代を象徴するメディアの重要性を認識できていたのか、いなかったのか。それがこの大統領選挙の行方を左右した。

メディアなど糞みたいなものだと、多くの政治家は思っていることだろう。実際、奴らが'shit'であることは間違いない。しかしながら、そんなくだらない連中であっても選挙に影響を与える存在である以上、それをうまく使わなければならない。

安倍氏の話に戻ると、僕はメディア戦略の専門家であるので、ものすごく不思議に思うのは、何故多くの政治家が安倍氏のように、SNSなどのメディアを有効に使えていないのかということ。それほど高度なスキルが無くとも、いくらでもSNSを使ったメディア戦略を行えるにもかかわらず、それをやらないのは何故か?率直に言えば、政治家の周りに集まっている連中など、何のスペシャリティもなく、無駄に「集合」しているだけなのかなぁと思わざるを得ない。

特別なことはできなくても支持する政治家のために、何かしようとボランティアで集まる方々。それはそれで素晴らしいと思う。ただ、そうした方々の気持ちを無駄にしないためにも、「選挙参謀」は緻密な戦略に基づいた行動を行うべく組織を動かす義務があると思う。

1950年代に当時のニューメディアであったテレビを最大限活用し、合衆国大統領の地位を得たJFK。そして現在、2010年代、そのテレビすら過去のメディアになりつつある状況で、SNSという新しいメディアを駆使し、国民とインタラクティブな議論をしている安倍総裁。僕にはその二人が重なって見える。

JFKは暗殺によって、彼が理想としていた社会を構築することはできなかった。一方、安倍氏は命ある限り、いくらでも彼が理想とする日本国を構築するチャンスが残されている。そうである以上、安倍氏には向う傷やくだらない批判をを恐れず、自身が理想とすべき政策を実現し、後悔なきよう様々な施策を実行していただきたいと思う。

短期的には様々な批判もあるだろう。支持率も高くはならないかもしれない。しかし、あなたが本当に信念を持った政治家であるならば、そんな些末なことは気にせず、あなたが日本国のためと思うことを存分に成し遂げてほしい。その評価は、後世の歴史家がその立場に応じて、好き勝手に議論してくれるだろう。

安倍さん、あなたが十分覚悟しているのはよく分かっているので、思うがまま自身の哲学に沿って、遠慮することなく日本国のためにベストと思うことをガンガン前に進めていただきたい。それは、決してこの国にとって、あるいは国民にとってマイナスとなることはない。何故なら、あなたがこの国を心から愛している数少ない政治家であるということは、分かる人間にはよく分かっているのだから。

Do and achieve it, Abe-san. We are going to always support you!!

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コメント

Ayakikkiさん、コメントありがとうございます。ケネディのメディア戦略は、歴代米大統領の中でも卓越したものでした。自分をどう見せるのか、見せないのか、そうした露出の仕方も含めて緻密に計算されたものでした。

50年も前にアメリカで行われていたメディア戦略に、日本の政治家はいまだに追いついていないように思われるのは、全く不思議なことです。

民主党のテレビCMは…、まぁ、政党助成金=税金の無駄遣いでしょう。

◇改めて気付いたのですが…

ケネディ大統領の「あの絶大な人気」は、卓越したメディア戦略に支えられていたのですね。
この記事で良く分かりました。
ちなみに民主党は、テレビCMに力を入れている様ですが…

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