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2012年11月24日 (土)

安倍総裁 印象操作問題でTBSに完勝! -露呈した大手メディアによる政治報道のアナクロニズム-

(動画はYouTubeより)


先日の記事で、TBSによる自民党安倍晋三総裁に対する印象操作について意見を述べ、報道機関としてのTBSの正当性を批判させていただいた。

安倍総裁とその秘書によるFacebook上でのTBS批判(及びおそらくそれを見た支持者からのTBSへの非難)に恐れをなしたTBSは、まずは「みのもんたの朝ズバッ!」の番組ホームページ上で謝罪(下画像)。

59682_268223043301146_593931133_n_4そして、11月22日放送の同番組内で、上動画のようにアナウンサーが明確に謝罪コメントを読み上げた。コメントでは痴漢の疑いで逮捕されたNHKアナウンサーの新聞記事を紹介した際、「誤って」安倍総裁の映像を流してしまったことをお詫び。また、TBSの「手違い」で、一部メディアや視聴者からの質問に対し、既に安倍総裁側に謝罪し、理解を得たと伝えたことも併せて謝罪。

なるほど、「誤って」政敵に対してマイナスとなる印象操作が起こってしまい、しかも「手違い」で安倍氏は了承しているような対応をしたということか。さすが反安倍のTBS。「安倍憎し」と心から思っていると、様々な現象が発生するようだ。

安倍氏の映像が不可抗力で流されたのだとすれば、きちんとした謝罪がなされたので、そこは一応決着したと言えるだろう。ただ、より問題なのは、当初メディアからの取材、そして視聴者からの問い合わせに対してTBSは、「安倍氏側には既に謝罪し、理解を得た」と「嘘」をついたことだ。

間違った映像が流れるという事故は確かに起こり得る。それは、その事故の対象への誠意ある謝罪、あるいは賠償で一定の償いはできるだろう。しかし報道機関が、他の報道機関、あるいは視聴者へ嘘をつくという行為は、決して是認できない。報道機関としての不正義ここに極まれり、である。

ところが、大手メディアは、少なくとも僕が調べた範囲内では、印象操作問題はおろか、報道機関としての倫理が問われる、「TBSの嘘」についても全く報道していない。この事実こそ、(政治家、官僚などではない)弱い取材対象には厳しく、身内には甘い「報道ムラ」の真骨頂と言えるだろう。

上述の記事で書いたように、TBSはオウム真理教のビデオ問題で終わった報道機関だ。そして「お仲間」の、ジャーナリズム足るに値しない行動を一切批判しない他の報道機関も、同じくらい終わっている。

こうした「化石メディア」は、今でも昔のやり方が通用すると信じて疑わないのだろう。インターネットがなかった時代であれば、今回の安倍氏に関しての問題も、どのメディアも報道しないことによって握りつぶすことが可能だった。TBSは今でもその程度の感覚で印象操作を行い、問題を指摘されれば、「もう謝罪した」などと平気で嘘をついた。

大手メディアの皆さん、残念ながら、もう時代は変わった。あなた方が恣意的に情報をコントロールできる時代はとうに去ったのだ。

安倍氏は特にSNS活用に優れた政治家ゆえ(自民党安倍総裁の効果的SNS活用術参照)、迅速にTBSを糾弾できた。しかし政治家のツールとしてのSNSは安倍氏だけのものではなく、全ての政治家に開かれている。今後はどの政治家も、メディアによる不当な報道に対してSNSを使って反撃を試みることは火を見るよりも明らかだ。

そうした時代にあっては、これまでのような大手メディアによる偏向報道は決して見逃されない。今のようなアナクロニズムに浸っていては、既に大きく揺らいでいるメディアへの信頼は完全に崩壊するだろう。政治家や官僚に改革を迫るのであれば、自分たちの足元をしっかり見つめ直し、記者クラブ制度など、その既得権益にもメスを入れるべきではないか。

今回の安倍氏への印象操作のような問題は、ひとりTBSに限らず、今後はどのメディアにも起こり得る問題だ。繰り返しになるが、それをきちんと報道・議論しないメディアは、益々衰退の一途を辿るのみだと予言しておこう。

最後に、余談ではあるが、本日(11月24日)、安倍氏は「みのもんたの朝ズバッ!」に出演し、自身の政策に関する主張を行った。お疲れになっているのか、安倍氏にしては出来は良くなかったが、いつもは話を遮ってくだらないことを突っ込むみのもんた氏が、今日は奇妙に静かだったのが非常に印象的だった。

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