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2012年11月 6日 (火)

米大統領選挙始まる -オバマ or ロムニー 日本にとってはどちらが良いの?-

ImagesRomney


4年に一度の大イベント、アメリカ大統領選挙が遂に始まった(CNN.co.jp)。世界のリーダーを決めるとも言えるこの選挙、オハイオ州などの激戦州での結果如何でどちらが大統領になるのかが決まると言われており、両陣営とも予断を許さない状況となっている。

僕はオバマ氏支持である。以前、Yahoo!ニュース BUSINESS「キシャ強敵フロンティア」の「アメリカの危機を救うのは、どっち!?どうなる?アメリカ大統領選挙」に投稿した記事を以下に記す。


ロムニーがライアンを副大統領候補に選んだ時点で、大統領になるために彼は保守派にすり寄った。

アメリカ人の魂には、この大陸で生きることを決めて以来、「自分の身は自分で守る」という哲学がある。また、自分たちの地域のことは自分たちで決める、という日本とは大きく異なった自治精神もこの国の伝統である。そういう意味では小さな政府が、「アメリカン・スピリッツ」なのだろう。

しかし、ここまで格差社会が拡大してしまった現在、そうした伝統に従った政権運営ではアメリカが崩壊してしまう。州の自治を重んじながらも、社会保障と言う大きな枠組みでは、連邦政府がイニシアティブを取る。そうした方向性無くしてこれからのアメリカは国内的に持たない。

弱者・強者の共生という観点から、国民皆保険、富裕層への加重税率という、弱者を救い、強者に痛みを受け入れてもらうというオバマ政権の方向性は正しいと考える。ロムニーが大統領になれば、格差が一層拡大し、最悪の場合には富裕層と貧困層との内戦状態になることすら考えられる。



簡潔にまとめると、主に上述のような見解から、僕はオバマ氏を支持している。では、日本にとっては、オバマ氏、ロムニー氏、いずれが大統領になった方がメリットがあるのだろうか?

10月24日付ウォール・ストリート・ジャーナル日本版によれば、3回行われた今回の米大統領候補討論会において、日本についての言及はゼロだったとのこと。一方、中国は53回。日本のメディアはこういうことをやたら気にするが、そんなことはどうでもいい。確かに民主党政権のせいで日米関係はガタついているが、大きな懸案がないから言及されないともとれるので、それ自体は全く問題ない。ただ、今回の選挙は経済を中心として極めて内向きな議論になっていることは確かだ。まぁ、アメリカは基本的にはそういう国なのでしようがないが。

現職のオバマ氏については、アメリカの政治に少しでも関心のある人であれば、ある程度は分かるだろう。少年時代に来日した経験があり、比較的日本に親近感を持ってくれている。また、アジアの民主主義国としての日本を、信頼できるパートナーと考えていると思われる。つまり、オバマ氏が再選されれば、あらゆる分野において日米関係が悪化する可能性は低い。むしろ日米関係の破壊者民主党が政権を失えば、関係が好転する可能性の方が高いだろう。

一方のロムニー氏。彼は、世界有数の投資ファンド、ベインキャピタルの創業者。かつ、経営再建のプロとされ、経営者としては超一流。加えて、2002年のソルトレイクシティオリンピックでは、組織委員会の会長として大会を大成功させ、全米にその名を認知された。政治家としては、 2003年から2007年までマサチューセッツ州知事を務め、財政・経済政策での手腕は高く評価されている。経歴の詳細はWikipediaをご覧いただきたい。

今回の選挙戦では、オバマ大統領とデッドヒートを繰り広げてはいるが、「オバマ氏に投票する47%の国民は政府に依存し、自分は被害者で政府が面倒を見る必要があると考えている。所得税も払っていない」と、弱者切り捨てとの批判を受けた発言を始め、失言によって非難されることも多かった(9月30日付日経新聞及び8月10日付msn産経ニュース参照)。

日本についても、"We are not Japan. We are not going to be a nation that suffers in decline and distress for a decade or a century (POLITICO)"(我々は日本ではない。10年あるいは1世紀もの間、衰退と苦難に陥っている国にはならない)と発言し、外交に関しての無知ぶりを発揮している。

ロムニー氏は所詮ビジネスマン。その根底にあるのはビジネスサイドからの視点としての政治。しかも上述のように語るに落ちているとおり、弱者に配慮する考えなど全くない。4年前アメリカは、ブッシュ政権によって色々な意味で疲弊しており、オバマ氏による「変革」に期待した。それは経済的には必ずしも成功しているとは言えないかもしれないが、ロムニー氏を選択することは、4年前に逆戻りするように思える。まぁ、それはアメリカの有権者が考えることだが。

結論としては、オバマ氏が大統領に再選されることが日本にとっては望ましいと考える。上述のように、彼は日本をある程度評価してくれているし、尖閣問題など様々な外交問題を抱える日本にとっては、アメリカの対日政策が激変することは歓迎すべきことではない。何せロムニー氏は外交を全く知らないのだから。

ちなみに、世界は圧倒的にオバマ氏を支持していることを付け加えておく(本日付msn産経ニュース参照)。


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コメント

Ayakikkiさん、個人的には間もなく総選挙だと思います。国会開催前に更迭されたちょー無能左翼法相、そして我が新潟県の恥、真紀子大臣の行動は、もうこの内閣が政権の体を成していないことの証左だと思います。また、これを自民党が見逃すはずはありません。

それにしても、ボランティアが全力で候補のために活動するアメリカ大統領選は、なにか民主主義の原点を見せられるようで、毎回感動します。

オバマ大統領の再選が決まった様ですね。
これで当面は、日米関係に変化なし...ですか。
次は中共、そして韓国ですが。。。
日本は何時になるのでしょうか?
解散総選挙近し、の観測も出てきましたが。
※民主党閣僚の街頭演説が活発化しているらしい。。。

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