安倍総裁「自衛隊の皆さんに感謝。私たちの誇りです」 -自衛隊を誇れない連中に国防が任せられるか!-
自民党の安倍晋三総裁は、本日(10月29日)、自身のfaceboodページで「自衛隊だけが撮った2011.03.11」と題された本映像へのリンクをシェアし、「自衛隊の皆さんに感謝。私たちの誇りです。」とコメントした。
既にご覧になられた方も多いと思うが、この映像を見れば、東日本大震災発生時、自衛隊員がどれほど命がけで我々日本人のために仕事をしてくれたのか誰でも理解できる。自身も震災によって家族を失いながらも自衛隊員としての使命を果たそうとする隊員も多く、彼らはまさに私たちの誇りだ。
自衛隊の災害派遣は東日本大震災に止まらない。古くは、伊勢湾台風、38豪雪から、日航機墜落事故、阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件、新潟県中越地震、JR福知山線脱線事故など、これまで日本で起こったありとあらゆる事故、自然災害においてその任務を果たしている。
安倍総裁は、政権を担当していた時代に防衛庁の省昇格を実現するなど、自衛隊に対する思い入れは特に強いと思われるが、人々には知られていない彼らの活動の実績が広く知られれば、ひとり安倍氏だけではなく、多数の国民は自衛隊に感謝の気持ちを持つのではないか。
この自衛隊を明らかに批判的なニュアンスで「暴力装置」と呼んだ政治家がいる。ご存じのとおり、民主党の仙谷由人元官房長官である。個人的には、民主党に好きな政治家はほとんどいないが、とりわけこの御仁は、断トツで「大嫌いな政治家」だ。民主党に限らず政界で一番嫌いだと言い直した方がいいだろう。
東日本大震災に限らず、常に命を賭けてでも国民の生命・財産を護ろうと最善を尽くす自衛隊を、よりによって「暴力装置」とは何事か!その愚かな発言から2年が経過しようとしているが、未だに決して許すことはできない。
この発言の直後、自民党などからの猛抗議を受け、仙谷氏は「実力組織と言い換える。自衛隊の皆さんには謝罪する」とその発言を撤回した。しかし、仙谷氏の頭の中には「自衛隊=暴力装置」という概念が刷り込まれていることは間違いない(石破茂自民党幹事長も、かつて自衛隊を「暴力装置」と表現したことはあるが、その文脈、あるいは両者のバックグラウンドの違いを考えれば、ニュアンスは相当異なっているということを追記しておく)。
それは当然の話だ。彼がかつて属した社会党が細りに細って生き残っているのが現在の社民党だが、同党は未だにそのOfficialWebsiteで明確に、「現状、明らかに違憲状態にある自衛隊は縮小を図り、国境警備・災害救助・国際協力などの任務別組織に改編・解消して非武装の日本を目指します」と宣言している。自衛隊が違憲で、「非武装」って…、この人たちの思考は、半世紀以上も停止状態にあるのだろう。
そんな、未だに夢から醒めない政党に仙谷氏の政治家としての起源がある以上、彼の思想も、間もなく消え去るであろう社民党の理念と大同小異に違いない。
仙谷氏に限らず、現在の民主党には旧社会党から合流した連中がまだまだ一定数存在する。仙谷氏も含めて、彼らが現在どのような自衛隊観を持っているのかは分からないし、民主党全体としての見解も不明だ。しかし、自衛隊の予算を削減してきている事実に鑑みれば、その重要性を理解していないのだとは推認できる。
結局、民主党は自衛隊が存在することは認めつつも、彼らを誇りになど決して思っていないのだろう。自衛隊員の身を粉にした、国民の生命・財産を護るための任務を報道しない左翼メディアも同様である。
自衛隊は、東日本大震災、そしてそれに伴う原発事故に対して、まさに自己犠牲の精神でその任務に、あるいは任務外のことにまで全力を尽くした。そのような尊敬に値する組織を誇りと思えずに、国を護ることなどできるはずがない。
事実民主党政権は、日米関係を破壊し、結果として中韓露の日本に対する主権侵害を易々と許してしまった。日米安保条約と自衛隊、その二つが車の両輪となって初めて、日本の安全保障体制が成立する。いずれの重要性も理解できない民主党政権に国防など任せられるわけがない。
仙谷由人という人物については、タイミングを見て必ずその評価を著したいと思っているが、まずは国民の生命・財産を護るという最低限の政府の使命遂行も覚束ない政権を早急に権力の座から追い出さなければ、日本国民が危機に晒され続けるし、任務に命を賭ける自衛隊の皆さんも浮かばれない。
解散総選挙を求む!ASAP!!
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